お抹茶王子にキョーミないですっ!
男の子? うーん。元気だよね。あとうるさい。乱暴。そしてバカ。
友達として好きとかはあるよ? でもそれ以上の気持ちとかって言われても正直よくわかんない。
大勢のイケメンさんにわらわら囲まれて暮らすよりも、かわいいモフモフたちに囲まれて暮らすほうがよっぽど幸せだと思うけどなぁ。
「決めた!」
小学校時代からの親友のマヨは体育館から教室に戻るなりそう高らかに宣言すると、長い人差し指を天井へと突き立てた。
くせ毛の髪についた真っ赤なイチゴのヘアピンがまぶしい。
「わたし、茶道部に入る!」
「…………へ」
これがわたしの運命のはじまり。
「……え、マヨ、吹奏楽部じゃなかったの?」
去年、6年生の時、興味ないわたしを無理やり連れて演奏会まで行って、あんなに目を輝かせてたのに? 吹部! ブラバン! 青春! って、あんなにうるさくコーフンしてたのに?
「うん。気が変わった!」
「えええ……」
「だって見たでしょ? 茶道部のあの部長さん。あんなキレイな顔の男の人わたし見たことないもん! 同じ空気を吸いたい! そして普段なに食べてるか聞きたい! スキンケア知りたい! 願わくばお近づきになりたいっ!」
う……。理由が不純すぎやしませんか。
「龍崎 千菊先輩」
その時わたしたちの後ろから凛としたそんな声が聞こえた。
友達として好きとかはあるよ? でもそれ以上の気持ちとかって言われても正直よくわかんない。
大勢のイケメンさんにわらわら囲まれて暮らすよりも、かわいいモフモフたちに囲まれて暮らすほうがよっぽど幸せだと思うけどなぁ。
「決めた!」
小学校時代からの親友のマヨは体育館から教室に戻るなりそう高らかに宣言すると、長い人差し指を天井へと突き立てた。
くせ毛の髪についた真っ赤なイチゴのヘアピンがまぶしい。
「わたし、茶道部に入る!」
「…………へ」
これがわたしの運命のはじまり。
「……え、マヨ、吹奏楽部じゃなかったの?」
去年、6年生の時、興味ないわたしを無理やり連れて演奏会まで行って、あんなに目を輝かせてたのに? 吹部! ブラバン! 青春! って、あんなにうるさくコーフンしてたのに?
「うん。気が変わった!」
「えええ……」
「だって見たでしょ? 茶道部のあの部長さん。あんなキレイな顔の男の人わたし見たことないもん! 同じ空気を吸いたい! そして普段なに食べてるか聞きたい! スキンケア知りたい! 願わくばお近づきになりたいっ!」
う……。理由が不純すぎやしませんか。
「龍崎 千菊先輩」
その時わたしたちの後ろから凛としたそんな声が聞こえた。