お抹茶王子にキョーミないですっ!
「茶道部部長の三年生。言わずと知れた我が校の『お抹茶王子』」
「お抹茶王子?」
思わずマヨと声を揃えた。
「そう。ご実家は茶道のお教室。幼き日より茶の湯をたしなまれ、礼儀正しくお育ちになった。もとは私たち『東小』の児童だったのだけれど、こちらの『北中学』へご進学なさって、昨年秋より部長となって茶道部を取りまとめていらっしゃるとても優秀な先輩なの」
う……なんだろ、この子。
ぱつ、と揃った黒髪のロングヘアに白い肌。切れ長の目、声やその話し方までお嬢様のような印象で。
「ええっと……宇治原さん、だっけ?」
一時間目にあった自己紹介を思い出しながら言うと
「ええ。よろしくね。西尾 スズさん、根岸 真代さん」
とわたしたちを正しく呼んで微笑んだ。
「茶道部にお入りになるのでしたら、私も同じですので。どうぞよろしく」
「ああいや、わたしは」と言いかけたところでチャイムが鳴った。宇治原さんは品良く会釈をして自分の席へと向かう。
ああ、もう。だからわたしは茶道部に入るつもりはないのにぃ。
「お抹茶王子?」
思わずマヨと声を揃えた。
「そう。ご実家は茶道のお教室。幼き日より茶の湯をたしなまれ、礼儀正しくお育ちになった。もとは私たち『東小』の児童だったのだけれど、こちらの『北中学』へご進学なさって、昨年秋より部長となって茶道部を取りまとめていらっしゃるとても優秀な先輩なの」
う……なんだろ、この子。
ぱつ、と揃った黒髪のロングヘアに白い肌。切れ長の目、声やその話し方までお嬢様のような印象で。
「ええっと……宇治原さん、だっけ?」
一時間目にあった自己紹介を思い出しながら言うと
「ええ。よろしくね。西尾 スズさん、根岸 真代さん」
とわたしたちを正しく呼んで微笑んだ。
「茶道部にお入りになるのでしたら、私も同じですので。どうぞよろしく」
「ああいや、わたしは」と言いかけたところでチャイムが鳴った。宇治原さんは品良く会釈をして自分の席へと向かう。
ああ、もう。だからわたしは茶道部に入るつもりはないのにぃ。