想いはいつか、本物になる。〜契約結婚脱出までの私たちの365日〜
テーブルに置かれていたのは、勤務先の系列ホテルのものや、都内でも有名な由緒ある式場のパンフレットだった。
「これ全部凱斗さんが?」
「いや、実家の母から送られて来たんだ」
何日か前に届いていた凱斗さんあての封書。あれはパンフレットだったんだ。
「結婚式の準備って大変だって聞くだろう? あまり蒼羽に負担をかけるのもと思ってあえて触れずにいたんだけど、とうとう母から催促されてしまって」
パンフレットが届くと同時に、実家のお母さまから電話がかかって来たのだと言う。
結婚式については、結納の席でも話が出た。
あくまで仕事を優先するための、二人の利害が一致した上での契約結婚だったから、式については「ゆっくりと時間をかけて準備をして、納得のいく式にしたいから」なんて尤もらしいことを言って、凱斗さんが先延ばしにしてくれたのだ。
一年後を目途に、なんて言っておいて、まだ式場も決めていない。
「面倒なところは外注すればいいし、俺中心で準備は進める。蒼羽の負担は極力減らすから。時間が合う時に見学に行って、とりあえず式場と日取りだけでも決めてしまわないか」
「これ全部凱斗さんが?」
「いや、実家の母から送られて来たんだ」
何日か前に届いていた凱斗さんあての封書。あれはパンフレットだったんだ。
「結婚式の準備って大変だって聞くだろう? あまり蒼羽に負担をかけるのもと思ってあえて触れずにいたんだけど、とうとう母から催促されてしまって」
パンフレットが届くと同時に、実家のお母さまから電話がかかって来たのだと言う。
結婚式については、結納の席でも話が出た。
あくまで仕事を優先するための、二人の利害が一致した上での契約結婚だったから、式については「ゆっくりと時間をかけて準備をして、納得のいく式にしたいから」なんて尤もらしいことを言って、凱斗さんが先延ばしにしてくれたのだ。
一年後を目途に、なんて言っておいて、まだ式場も決めていない。
「面倒なところは外注すればいいし、俺中心で準備は進める。蒼羽の負担は極力減らすから。時間が合う時に見学に行って、とりあえず式場と日取りだけでも決めてしまわないか」