想いはいつか、本物になる。〜契約結婚脱出までの私たちの365日〜
「ありがとうございました。助かりました」
「またいつでもタクシー代わりにしていい」
「そんなことしませんよ!」
冗談を言い合うくらいには、打ち解けてしまった。苦手だと感じていた頃が嘘のようだ。
「部屋まで気をつけて」
「ありがとうございます。青柳さんも運転気をつけてくださいね」
「三崎さん」
「はい?」
ドアハンドルに手をかけたところで、青柳さんに呼び止められた。彼はジャケットのポケットからスマホを取り出すと、私の方へ向けた。
「なにかあったらいけないし、連絡先を交換しておかないか」
まさか青柳さんの方からそんな提案をされるとは思わず、驚いてしまう。
「お気遣いいただかなくても大丈夫ですよ。うちのマンション、オートロックで……」
さすがにそこまで甘えるのは申し訳ない気がして、やんわりと断ろうとする。青柳さんがほんの少し口角を下げた気がした。
「いいから、スマホ出して」
「えっ? あ、はい」
青柳さんに遮られ、言われるままスマホを差し出す。
「またいつでもタクシー代わりにしていい」
「そんなことしませんよ!」
冗談を言い合うくらいには、打ち解けてしまった。苦手だと感じていた頃が嘘のようだ。
「部屋まで気をつけて」
「ありがとうございます。青柳さんも運転気をつけてくださいね」
「三崎さん」
「はい?」
ドアハンドルに手をかけたところで、青柳さんに呼び止められた。彼はジャケットのポケットからスマホを取り出すと、私の方へ向けた。
「なにかあったらいけないし、連絡先を交換しておかないか」
まさか青柳さんの方からそんな提案をされるとは思わず、驚いてしまう。
「お気遣いいただかなくても大丈夫ですよ。うちのマンション、オートロックで……」
さすがにそこまで甘えるのは申し訳ない気がして、やんわりと断ろうとする。青柳さんがほんの少し口角を下げた気がした。
「いいから、スマホ出して」
「えっ? あ、はい」
青柳さんに遮られ、言われるままスマホを差し出す。