響け!シャガのクレッシェンド
「テメェ、ふざけんなよ!!何で朝っぱらからそんなことを言われなきゃならねぇんだよ!!殺すぞ!!」

「おやおや、怖いねぇ。朝っぱらから君の大声を聞くと鼓膜が腐る。少し黙っていてくれないかい?」

探偵事務所に、顔を真っ赤にして怒るアントーニョ・セルバンテスと青筋を浮かべながら笑うオルハン・フリストウが入って来る。その後ろでは、マーガレット・アンバーがため息を吐き、カナタが苦笑していた。

「レオンハルトさん!おはようございます」

「レオ〜ン!おっはよ〜」

カナタとマーガレットがレオンハルトに挨拶をする。レオンハルトも「メグ、カナタ、おはよう」と微笑んだ。しかし、彼はここで異変に気付く。

「リズは一緒じゃないのかい?」

リズはカナタと同じ社員寮に住んでおり、毎朝同じ時間に出勤して来る。ドクドクとレオンハルトの鼓動が早まった。オルハンが喧嘩をやめ、レオンハルトの方を向く。

「リズなら、ついさっき観光客っぽい人に道案内を頼まれていたよ。来るのは少し遅くなるだろうねぇ」
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