たい焼きの頭としっぽ〜歳の離れた弟を育てていたら、幼なじみの御曹司俳優までお世話することになりました〜
「よいっしょ……」
突然、拓真が立ち上がった。
私の身体もふわりと浮く。
拓真は、歩き出す。
私は首筋から顔を出す。
畳がすごく遠くにある。
(こ、こわっ……)
私は、ギュっと、拓真にしがみつく。
顔を、思いっきり顰める。
「ん?なんだ?高いとこ怖いか?」
顔をくるっと動かした。
拓真の横顔がある。
「うん……ま、まあね……」
声も震える。
「おんぶなら、マシなのか?」
「いや……あのときはさ、酔ってたから」
でも、拓真はクスッ、と笑う。
「じゃあ、今日はちゃんと意識あるってことだな」
なぜか、声まで弾んでる。
私は、こんなにも恐怖と戦っているのに。
「何……?なんか嬉しそうにしてない?」
「んー?ああー。そう見えるなら、そうかもしれないな」
気づけば、私の声はもう震えてない。
拓真の笑った横顔を見ながら。
不貞腐れた顔で、ブーブー文句を言っていた。
「うわー、ひっどーい」
「はい、はい。悪かったって」
拓真が止まった。
しゃがみ込んだ。
ポスっと音を立てながら、ふかふかの布団の上に、私を降ろす。
私は、ぺたんと座り込む。
拓真は、またすぐに立ち上がる。
「ちょっと待ってろよ……」
「うん」
背を向けた。
来た道を、一人で戻っていく。
でも、今日の私は、遠ざかる背中をじっと見てはいられない。
すぐさま、布団の中に入った。
スカートのウエストを伸ばして、チラチラと、その中を確認していた。
(待って……今日どんな下着だっけ……ボロボロ、ではない、ね……?)
もう頭の中は大騒ぎだった。
もはや自分の人生で二の次になっていた、あれやこれやが、久しぶりに頭の中を埋め尽くした。
「なあ、鈴子……見ろよ?」
「ん?」
私は、顔を上げた。
拓真が立っていた。
ここ、ここと、自分の身体を指差しながら。
その方向に、目を落とした。
そこは……
他の部位よりも、目立つように膨らんでいた。
でも、驚かなかった。
感動した。
だから、食い入るように、じーーっと見つめる。
心のままに、盛大な拍手を送る。
「おーー!」
「あははは。まさか、お前に拍手されるとは思ってなかっただろうな。こいつも」
(こいつ……)
私は拍手をやめた。
拓真は、腹を抱えて、大笑いしている。
でも、私は笑えなかった。
拓真の一部を傷つけた、あの夜の過ちが思い出されたから。
急いで正座をつくった。
「いやっ。そっ、その節は、誠に申し訳ございませんでした」
彼と、その大事な膨らみに向かって、深々と頭を下げた。
拓真の笑い声が止まった。
足音が近づいてくる。
私の前で止まる。
しゃがみこむ。
「鈴子」
「……はい」
こんな私にも、優しく声をかけてくる。
だから、気後れしながら返事する。
「申し訳ないのは、こっちだよ」
突然、拓真が立ち上がった。
私の身体もふわりと浮く。
拓真は、歩き出す。
私は首筋から顔を出す。
畳がすごく遠くにある。
(こ、こわっ……)
私は、ギュっと、拓真にしがみつく。
顔を、思いっきり顰める。
「ん?なんだ?高いとこ怖いか?」
顔をくるっと動かした。
拓真の横顔がある。
「うん……ま、まあね……」
声も震える。
「おんぶなら、マシなのか?」
「いや……あのときはさ、酔ってたから」
でも、拓真はクスッ、と笑う。
「じゃあ、今日はちゃんと意識あるってことだな」
なぜか、声まで弾んでる。
私は、こんなにも恐怖と戦っているのに。
「何……?なんか嬉しそうにしてない?」
「んー?ああー。そう見えるなら、そうかもしれないな」
気づけば、私の声はもう震えてない。
拓真の笑った横顔を見ながら。
不貞腐れた顔で、ブーブー文句を言っていた。
「うわー、ひっどーい」
「はい、はい。悪かったって」
拓真が止まった。
しゃがみ込んだ。
ポスっと音を立てながら、ふかふかの布団の上に、私を降ろす。
私は、ぺたんと座り込む。
拓真は、またすぐに立ち上がる。
「ちょっと待ってろよ……」
「うん」
背を向けた。
来た道を、一人で戻っていく。
でも、今日の私は、遠ざかる背中をじっと見てはいられない。
すぐさま、布団の中に入った。
スカートのウエストを伸ばして、チラチラと、その中を確認していた。
(待って……今日どんな下着だっけ……ボロボロ、ではない、ね……?)
もう頭の中は大騒ぎだった。
もはや自分の人生で二の次になっていた、あれやこれやが、久しぶりに頭の中を埋め尽くした。
「なあ、鈴子……見ろよ?」
「ん?」
私は、顔を上げた。
拓真が立っていた。
ここ、ここと、自分の身体を指差しながら。
その方向に、目を落とした。
そこは……
他の部位よりも、目立つように膨らんでいた。
でも、驚かなかった。
感動した。
だから、食い入るように、じーーっと見つめる。
心のままに、盛大な拍手を送る。
「おーー!」
「あははは。まさか、お前に拍手されるとは思ってなかっただろうな。こいつも」
(こいつ……)
私は拍手をやめた。
拓真は、腹を抱えて、大笑いしている。
でも、私は笑えなかった。
拓真の一部を傷つけた、あの夜の過ちが思い出されたから。
急いで正座をつくった。
「いやっ。そっ、その節は、誠に申し訳ございませんでした」
彼と、その大事な膨らみに向かって、深々と頭を下げた。
拓真の笑い声が止まった。
足音が近づいてくる。
私の前で止まる。
しゃがみこむ。
「鈴子」
「……はい」
こんな私にも、優しく声をかけてくる。
だから、気後れしながら返事する。
「申し訳ないのは、こっちだよ」