結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
ポーレット公爵には疑うところがあるかもしれないが、公爵家やここで働く者たちは、真摯な人が多い。だから彼なら、エマを任せてもいいだろうという気持ちはあったが、互いにその気持ちがないのであれば、無理強いするつもりもない。
「ううん、なんでもないわ。エマ、今日は付き合ってくれてありがとう」
「王弟殿下もお元気そうでしたね。学生の時よりも髪が伸びたような気がします」
「そうね」
エマが言うように、結婚式で再会したアーヴィンは髪が伸びていて、洗練された所作にもどこか野性味を帯びていたような感じもする。
「……奥様は、どちらが好きですか?」
エマの質問の意味を確認するように小首を傾げれば「髪の短い王弟殿下と、長い王弟殿下です」
「何よ、その意地悪な質問」
「それは、奥様が先に私に意地悪な質問をしたからですよ」
ふふふ、と笑ったエマが、私の前にお茶を置いた。白い湯気が立ち上り、部屋にはハーブティーの爽やかな香りが広がっていく。
「ううん、なんでもないわ。エマ、今日は付き合ってくれてありがとう」
「王弟殿下もお元気そうでしたね。学生の時よりも髪が伸びたような気がします」
「そうね」
エマが言うように、結婚式で再会したアーヴィンは髪が伸びていて、洗練された所作にもどこか野性味を帯びていたような感じもする。
「……奥様は、どちらが好きですか?」
エマの質問の意味を確認するように小首を傾げれば「髪の短い王弟殿下と、長い王弟殿下です」
「何よ、その意地悪な質問」
「それは、奥様が先に私に意地悪な質問をしたからですよ」
ふふふ、と笑ったエマが、私の前にお茶を置いた。白い湯気が立ち上り、部屋にはハーブティーの爽やかな香りが広がっていく。