結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
「奥様、お呼びでしょうか」
「えぇ。旦那様は体調がすぐれないでしょう? だから、子爵領のことも私のほうでできるところをやっておこうと思って。帳簿を出してもらえないかしら?」
帳簿の管理はヘルナントが行っている。ポーレット公爵がロンペル子爵領の領主でもあったが、ヘルナントは領主代理として帳簿を管理していたのだ。私はまだ金庫の開け方を教えてもらっていないし、本来であれば帳簿の確認はシオドアの仕事。
だから私が帳簿を見たいときはヘルナントに頼むしかなかった。
ちなみにシオドアもまだ、金庫の開け方は教えてもらっておらず、それだけヘルナントはシオドアを信用していない。
「本当に奥様がこちらに来てくださって……」
今にも泣き出すんじゃないかと、感極まった声のヘルナントは、金庫から取り出した帳簿を私の前に置いた。
「ヘルナント、これは昨年の帳簿よね?」
「はい」
「他にもあるかしら? 一昨年とその前と……できれば、ここ五年くらいを確認したいのだけれど」
「えぇ。旦那様は体調がすぐれないでしょう? だから、子爵領のことも私のほうでできるところをやっておこうと思って。帳簿を出してもらえないかしら?」
帳簿の管理はヘルナントが行っている。ポーレット公爵がロンペル子爵領の領主でもあったが、ヘルナントは領主代理として帳簿を管理していたのだ。私はまだ金庫の開け方を教えてもらっていないし、本来であれば帳簿の確認はシオドアの仕事。
だから私が帳簿を見たいときはヘルナントに頼むしかなかった。
ちなみにシオドアもまだ、金庫の開け方は教えてもらっておらず、それだけヘルナントはシオドアを信用していない。
「本当に奥様がこちらに来てくださって……」
今にも泣き出すんじゃないかと、感極まった声のヘルナントは、金庫から取り出した帳簿を私の前に置いた。
「ヘルナント、これは昨年の帳簿よね?」
「はい」
「他にもあるかしら? 一昨年とその前と……できれば、ここ五年くらいを確認したいのだけれど」