結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
体調を崩したシオドアだが、義父に誘われた夜会では元気な姿を見せてくれたことに、義母の表情がほっと緩んだ。
「シオドア、大丈夫なの?」
母が息子を案じるのは、何もおかしなことではない。
「ええ、ご心配をおかけしました」
公爵夫人に笑顔を向けるシオドアだが、私は真相を知っているだけに気持ちは複雑であり、顔が引きつりそうになってしまった。義母を騙すのは心苦しい。
夜会では、シオドアから離れず義両親の後ろをついて回った。ちょうど蜜月を終えた私たちが外に顔を出し始めたと、そういう時期らしい。結婚式にも出席してくれた人たちにはお礼を兼ねて挨拶をするが、その間、私もシオドアも笑顔の仮面をピタッと貼り付けていた。
夜会が終わって安心したのか、それとも偽りの結婚生活に疲れてしまったのか、今度は私が熱を出して寝込んでしまった。
医師が言うには「疲労」とのことで、その日は一日寝て過ごした。エマが献身的に看病をしてくれたおかげで、熱は一日ですっかり下がったが、シオドアはそれから三日間、姿を見せることはなかった。
「シオドア、大丈夫なの?」
母が息子を案じるのは、何もおかしなことではない。
「ええ、ご心配をおかけしました」
公爵夫人に笑顔を向けるシオドアだが、私は真相を知っているだけに気持ちは複雑であり、顔が引きつりそうになってしまった。義母を騙すのは心苦しい。
夜会では、シオドアから離れず義両親の後ろをついて回った。ちょうど蜜月を終えた私たちが外に顔を出し始めたと、そういう時期らしい。結婚式にも出席してくれた人たちにはお礼を兼ねて挨拶をするが、その間、私もシオドアも笑顔の仮面をピタッと貼り付けていた。
夜会が終わって安心したのか、それとも偽りの結婚生活に疲れてしまったのか、今度は私が熱を出して寝込んでしまった。
医師が言うには「疲労」とのことで、その日は一日寝て過ごした。エマが献身的に看病をしてくれたおかげで、熱は一日ですっかり下がったが、シオドアはそれから三日間、姿を見せることはなかった。