頻発性哀愁症候群
やっぱり、酷い時は一番ぬいぐるみと手を繋ぐのが私には良さそう。
 
だって、人と手を繋いでいるのをイメージ出来るから。

やっぱり寂しさを埋めてくれるのは、人との繋がりだけなのかもしれない。

その時、部屋のドアがコンコンとノックされる音がした。

「奈々花、今日はお母さんもお父さんもお休みだから、一緒に何処か出かけない?」

「!!」

「行く!」と喜んで言いそうになるのをなんとか堪える。

ダメだ。ただでさえお母さん達は、私の病気のせいで疲れてるのにこれ以上甘えられない。

「私、宿題が残ってるから……!たまには二人で出かけてきたら良いんじゃない?」

「奈々花は一人で大丈夫なの?」

「うん!今は症状が落ち着いてるから!」

良かった。今、扉が開いていなくて。

きっと顔を見られたら、嘘だとバレてしまう。

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