頻発性哀愁症候群
その日の夜、私はある夢を見た。

小学校低学年くらいの小さな女の子が、両親と楽しそうに遊んでいる。

ああ、あの子は昔の私だ。

女の子はブランコを父親に後ろから押してもらい、母親はその光景を笑顔で見ている。
 
こんな時期もあったんだ。もうずっと前に忘れてしまっていた。

「奈々花、そろそろ帰りましょ」

「やーだ!もっと遊びたい!」

「もう、我儘言わないの」

そう怒りながらも両親は、何処か幸せそうだった。

場面が変わり、リビングで家族三人で話している。
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