頻発性哀愁症候群
「奈々花、一人でお留守番出来る?」

「出来るよ!奈々花、もう大人だもん!」

「あら、奈々花はまだ子供でしょう?」

「ちがーう!もう奈々花、小学生だよ!大人だもん!」

そう大きな声で言う私を見て、両親は安心したように家を出ていく。

……しかし、暫くして、家に一人の私は泣き出すのだ。

「寂しい」

両親が帰ってくるまで、私は泣き続ける。

「奈々花、ただいま……って、どうして泣いているの!?」

「寂しかったのー!」

「あらあら、仕方ないわね。じゃあ、お母さんと手を繋ぎましょ」

お母さんが私に手を両手で包み込むように握る。
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