青い青い空
一体、手を繋いで歩くなんていつ振りだろう。繋……いや、握り潰されているだけか。引っ張られているだけか。
でも、それが痛いけど嫌でないのは、離れていく気配がなくて安心するからか。首筋やこめかみ、腕に大玉の汗が流れているからか。
先程からぶつぶつと文句を言っている口元が少し尖っていて、それがずっと見ていたいほどかわい――
「…………」
「ご、ごめんなさいっ」
「何も言ってねえだろうが」
(目が。目が口ほどにものを言っていたもので)
思わず目を逸らす。じっと見られている気配がしたが、流石に見つめ返す勇気はなかった。
「つかずっと気になってたんだけどよ」
「な、なに……?」
「なんか、微妙にベタベタしてね?」
「え?」
「お前の手」
「……? ……。……!?」
原因がわかり慌てて外そうとしたが、小指を小指でがっしりと引っ掛けられてしまい、最後まで逃げ切れず思わず項垂れる。
「さ、流石に離さない? 気持ち悪いでしょう?」
「なんで?」
「……アイスこぼれた」
「はっ。子供か」
「そしてこれでもかってほど嘗めまくった」
「なめ……」