青い青い空
「何か、原因に心当たりはないの?」
「全くないわけじゃないけど、多分引かれた」
「え。今更?」
「おうおう。言ってくれるじゃないかい」
二ヒヒと笑って少し調子を戻した彼女は、空腹に堪えきれなかったのか唐揚げを頬張りながら話をしてくれた。
「多分なんだけど、私この世界の人間じゃないのね」
「……もしや、今流行の転生もの?」
「信じてないな~?」
「黒瀬ちゃんは、どうしてそう思うの?」
尋ねてみると、彼女は一度口を噤んだ。もしかしたら、この先に原因があるのかも知れない。
だから、私は絶対に引かないよと続けた。
「知ってる? 私の愛読書【青い空】っていうんだ」
「うん。よく知ってる」
僅かに苦笑を浮かべながら、黒瀬はゆっくりと話をしてくれた。