青い青い空

 十段階評価の一。

 父から見れば、彼女との大差なんてそうなかったのかも知れない。


「おや。もう否定をするのは諦めたのですか?」

「違え。面倒だからやめただけだし」

「では、そういうことにしておきましょう」

「そういうことて……」

「ただ、娘を傷付けたことはいただけません」

「……ごめん。つい、かっとなった」

「謝る相手が違いますよ」

「わかってる」


 でも、今更謝罪を言うには、かなり強く突き放しすぎた。


「学校で、何かありましたか」

「え」

「彼女に対しての当たりはいつも冷たいですが、最近はあまり怒り任せにするようなことはなく、少しは落ち着いているように見えたので」

「怒ってなくても、態度が冷たかったら十分悪くねえ?」

「では、すぐに直せるのですか?」

「それは無理」


 父は、やっぱり目聡かった。

 隠し事なんか、一切できないくらい。


「何かあれば、必ず僕や伊代さん、大人を頼ってください。今のあなたは、大人ではないのですから」

「はいはい。なんかあればな」


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