あなたに伝えたくて
もともと、ぽっちゃりしているのが悩みだったこともあり、怪我の功名だと無理矢理開き直ることに。

そして、上京後はとにかく明るく振る舞ってきたつもりだ。

だからこそ、入学してすぐ、友達も沢山出来たし、痩せたお陰で、今まで着られなかった服も着られて、お洒落が楽しくなった。

その結果、言い寄る男たちは増えたのだが、やはりまだそんな気にはなれず、いつも断ってばかりではあったのだが。

東京でのキャンパスライフは、何がなんでも楽しみたい。

しかし、もう恋をしたいとは思えなかった。

否⋯⋯本心では恋したい。

ただ、また傷つくことが怖くて仕方なかった。

もしも、もう一度恋をするなら、死が二人を分かつまで⋯⋯がいい。

終わりの見える恋なら、最初からお断りだ。


彼と初めて言葉を交わした放課後、私たちは、駅前にあるチェーン店のカフェに行った。
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