あなたに伝えたくて
そんな日々を重ねていくうち、彼から、

「最近、笑顔が増えたね。凄くいい顔してる」

唐突に言われ、少し戸惑いを感じたものの、気付けば、失恋の傷がすっかり癒えている自分に気付いた。

「言われてみれば⋯⋯私、立ち直ってるよ!」

「本当に?よかった!」

彼は、目映い笑顔を向けてくれた。

「今まで、いっぱい迷惑かけちゃったよね⋯⋯ごめんね。というより、本当にありがとう」

素直な気持ちで伝えると、

「立ち直れたなら、それは俺にとっても嬉しいことだよ」

やっぱり、優しい人だな⋯⋯。

そう思っていると、

「これでやっと、堂々とデートに誘えるから」

少しいたずらな口調でそんなことを言われたので、からかっているのかな?と思い、

「へぇ、デートね。一体、何処に誘うつもりなの?」

そう言って笑った。

「そうだなぁ。たとえば、夜景の綺麗なレストラン⋯⋯あ、そうだ!ホテルの最上階にあるレストランなんてどう?」

「ホテル!?」
< 6 / 13 >

この作品をシェア

pagetop