泡のような世界で君と恋をする
「私……ここで何をすればいいんだろう」

小さくつぶやくと、尾の色が淡い青の人魚が笑った。

「特に何も。俺らたちと一緒にいればいいだけさ」

そして、自分の名前を名乗る。
「俺はセリオ、よろしくね」

紫の人魚はミルル、緑の人魚はカイン。
一人ずつ私に名前を呼びかけてくれる。

私も自然と名前を呼ぶことができた。
「……よろしく、セリオ。ミルル、カイン」

周囲の空気が少しだけ柔らかくなる。

互いに名前を呼び合うことで距離が縮まったように感じられた。
< 22 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop