泡のような世界で君と恋をする
「……そうか」

それ以上、聞かなかった。
だが、違和感は消えない。

澪は、何か行動するとき、必ず一言残す。
それが、彼女だった。

「少し、探す」

「え?」
ミルルが顔を上げる。

「大げさじゃないか」
「すぐ戻るだろ」

ルシアは答えなかった。
入浴場、回廊、集会所。
どこにも、いない。

胸が、嫌な音を立てる。
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