泡のような世界で君と恋をする
その頃――
深い闇の中。

冷たい水に包まれながら、澪の意識は沈んでいた。

「……成功だ」

「異物は確保した」

「王に報告を」

かすれる意識の中で、
澪は小さく名前を呼ぶ。

「……ル……シア……」

その声は、闇に溶けて、届かない。
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