泡のような世界で君と恋をする

第7話 鍵と檻

――冷たい。

最初に意識に届いたのは、それだった。

水の気配はあるのに、身体は沈んでいない。
背中に硬い感触があり、足は地面を踏んでいる。

(……海の中じゃ、ない……?)

重たいまぶたをゆっくりと開く。
視界に映ったのは、暗い岩壁と、淡く青白く光る紋様だった。

天井は高く、どこからか水滴の音が響いている。
空気は湿っていて、息を吸うたびに喉がひりついた。

「……っ……」

身体を動かそうとした瞬間、違和感が走る。
手首と足首が、光の帯のようなもので床に縫い止められていた。

「なに……これ……」
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