泡のような世界で君と恋をする
――同じ頃。

森の外れ、禁域の境界。

「……ここから先は正面突破は無理だ」

セリオが低く言った。

「結界も、見張りも、強すぎる」

「だから少数で入る」

ルシアの声は、異様なほど静かだった。

「気配を消して、内部へ潜る」

「待て」
セリオが一歩前に出る。

「危険すぎる。作戦を――」

「時間がない」

ルシアは、はっきりと言った。
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