泡のような世界で君と恋をする
その先を言う前に。

空間が、軋んだ。

ぱき、と。
見えない壁に、ひびが入る音。

白い存在の表情が、わずかに歪む。

「……正確すぎる……」
「もう、辿り着いたのか――」

――轟音。

結界が、内側から切り裂かれた。

水と光が逆流し、空間が無理やりこじ開けられる。
その中心に、青い影が躍り込んだ。

「――澪!」

聞き慣れた声。
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