泡のような世界で君と恋をする
「澪は、歪まない」
「だから、歪みに影響を受けない」

視線が、重なる。

共鳴はない。
でも、理解だけは、確かに届いた。

「澪は“扉”ではない」
「扉を壊す存在でもない」

ルシアは、静かに続ける。

「境界に立てる者だ」

その言葉に、澪は少し考えてから言った。

「……なら」
「私には、選ぶ権利がありますよね」

王の間が、ざわめく。
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