鈴村君の裏の顔
隼人
「映画?」
望愛
「はい。」
「MOONの恋愛映画です。」
翔太が「あー」と笑う。
翔太
「俺と優希のやつね。」
「あれ、去年撮ったな。」
望愛
「由佳がどうしても観たいって。」
優希……その名前が出た瞬間、
俺の胸がまたざわつく。
優希の映画……ね。
分かっている。
望愛が、芸能関係に興味がないのも
理解しているし、親友が観たいって
言ってるのも本当のら事だろう。
けれど……どうしても嫉妬が
表に出てしまう。
気付いた時には、口に出してしまってた。
隼人
「優希目当て?」
無意識に出た言葉。
望愛の顔が少し悲しんでるように
見えた。
だけどそんな表情は一瞬で、その後は
望愛は少し困ったように笑っていた。
望愛
「私は別に……」
「由佳がMOONのファンなんです。」
その“私は別に”に、
少しだけ安堵する自分がいる。
だけど……MOONのファンではないと
望愛から突きつけられた=俺の事も
推しではないと言うことになる。
俺……何安心したあとすぐにショック
受けてんだよ。
俺は三上さんと隼人の空気を
静かに観察していた。
隼人は完全に好きって自覚済み。
だけど三上さんは無自覚なんだよな。
そして優希は、100%三上さんの
事大好きなんだよな。
これは荒れるな……。
俺と翔太は夕食を食べ終え、
望愛が片付けをしている。
俺は再びキッチンの方へ歩いた。
隼人
「明日、楽しんでこいよ。」
俺はぶっきらぼうに言う。
望愛
「はい?」
隼人
「ショッピング。」
視線を合わせない。
今……コイツと視線を
合わせたらキスしてしまいそうになるから。
隼人
「優希と翔太が出てる映画も。」
望愛
「……はい。」
隼人
「でも……」
隼人が一歩近づく。
隼人
「優希が出演した映画観た感想とか」
「アイツには言うなよ。」
「調子乗るから。」
望愛
「え?」
「調子?優希君がなんで」
「調子に乗るんですか?」
ぽかんとする望愛。
それを見て翔太が吹き出す。
翔太
「隼人、それ嫉妬(笑)。」
隼人
「嫉妬なんてしてねぇ。」
即答で翔太に向かって言う。
けれどその声は、わずかに低い。
隼人君が嫉妬?
何を嫉妬しているだろ……。
私は隼人君の嫉妬の意味を
まだ理解していない。
望愛
「……変なの」
私は小さく呟いてしまった。
隼人君は私のその言葉を拾い。
一瞬ムッとするが、
すぐに鼻で笑う。
隼人
「俺は変でいい。」
私の顔を見るその目は真っ直ぐで
目を逸らせなかった。
隼人
「でも覚えとけ。」
低く、少しだけ真剣に。
「お前のこと、」
「ちゃんと見てんのは俺だからな!」
突然の一言に、
私の心臓が跳ね上がった。
望愛
「なっ!!何の話ですか!?」
私の顔が熱くなるのは、
鏡を見なくてもわかった。
どんどん顔の温度が上がる。
俺は天井を見上げる。
三上さん、顔……真っ赤。
これ……隼人は脈アリか?
うーんそれにしても……
隼人は攻めすぎだな(笑)。
私は、片付け物を終わらせて今日の
家政婦の仕事を終わらせた。
私は帰りながら、
隼人君の言葉を思い出していた。
意味はよく分からない。
だけど……
胸の奥が、
ほんの少しだけまだ熱を持っていた。
「映画?」
望愛
「はい。」
「MOONの恋愛映画です。」
翔太が「あー」と笑う。
翔太
「俺と優希のやつね。」
「あれ、去年撮ったな。」
望愛
「由佳がどうしても観たいって。」
優希……その名前が出た瞬間、
俺の胸がまたざわつく。
優希の映画……ね。
分かっている。
望愛が、芸能関係に興味がないのも
理解しているし、親友が観たいって
言ってるのも本当のら事だろう。
けれど……どうしても嫉妬が
表に出てしまう。
気付いた時には、口に出してしまってた。
隼人
「優希目当て?」
無意識に出た言葉。
望愛の顔が少し悲しんでるように
見えた。
だけどそんな表情は一瞬で、その後は
望愛は少し困ったように笑っていた。
望愛
「私は別に……」
「由佳がMOONのファンなんです。」
その“私は別に”に、
少しだけ安堵する自分がいる。
だけど……MOONのファンではないと
望愛から突きつけられた=俺の事も
推しではないと言うことになる。
俺……何安心したあとすぐにショック
受けてんだよ。
俺は三上さんと隼人の空気を
静かに観察していた。
隼人は完全に好きって自覚済み。
だけど三上さんは無自覚なんだよな。
そして優希は、100%三上さんの
事大好きなんだよな。
これは荒れるな……。
俺と翔太は夕食を食べ終え、
望愛が片付けをしている。
俺は再びキッチンの方へ歩いた。
隼人
「明日、楽しんでこいよ。」
俺はぶっきらぼうに言う。
望愛
「はい?」
隼人
「ショッピング。」
視線を合わせない。
今……コイツと視線を
合わせたらキスしてしまいそうになるから。
隼人
「優希と翔太が出てる映画も。」
望愛
「……はい。」
隼人
「でも……」
隼人が一歩近づく。
隼人
「優希が出演した映画観た感想とか」
「アイツには言うなよ。」
「調子乗るから。」
望愛
「え?」
「調子?優希君がなんで」
「調子に乗るんですか?」
ぽかんとする望愛。
それを見て翔太が吹き出す。
翔太
「隼人、それ嫉妬(笑)。」
隼人
「嫉妬なんてしてねぇ。」
即答で翔太に向かって言う。
けれどその声は、わずかに低い。
隼人君が嫉妬?
何を嫉妬しているだろ……。
私は隼人君の嫉妬の意味を
まだ理解していない。
望愛
「……変なの」
私は小さく呟いてしまった。
隼人君は私のその言葉を拾い。
一瞬ムッとするが、
すぐに鼻で笑う。
隼人
「俺は変でいい。」
私の顔を見るその目は真っ直ぐで
目を逸らせなかった。
隼人
「でも覚えとけ。」
低く、少しだけ真剣に。
「お前のこと、」
「ちゃんと見てんのは俺だからな!」
突然の一言に、
私の心臓が跳ね上がった。
望愛
「なっ!!何の話ですか!?」
私の顔が熱くなるのは、
鏡を見なくてもわかった。
どんどん顔の温度が上がる。
俺は天井を見上げる。
三上さん、顔……真っ赤。
これ……隼人は脈アリか?
うーんそれにしても……
隼人は攻めすぎだな(笑)。
私は、片付け物を終わらせて今日の
家政婦の仕事を終わらせた。
私は帰りながら、
隼人君の言葉を思い出していた。
意味はよく分からない。
だけど……
胸の奥が、
ほんの少しだけまだ熱を持っていた。