君に捧げるアイラブユー
むわっ、と熱気がまとわりつく。晴れてるせいで余計に空気がこもっていて、朝なのにもう蒸し暑い。
マスクの内側が一瞬で湿る。肌にぺたっと張り付いて気持ち悪い。
息もしにくいし、鼻も詰まってるし、もう何もかも不快だった。
こんな日に限って学校あるんだもんなぁ。
ぼんやりそんなことを考えながら歩き出す。頭は重いし、体もだるい。だけど、それ以上に心が重たかった。
昨日の光景が、まだ頭から離れない。
透明なビニール傘。東の隣にいた女の子。楽しそうな声。優しい東の声。思い出した瞬間、胸の奥がまたチクリと痛んだ。
学校まで徒歩で行ける距離なのは、便利だけどこういう日は最悪だ。
電車ならぼーっとしてるだけで着くのに、歩きだとちゃんと自分で足を動かさなきゃいけない。しかも今日は体調まで悪い。
マスクの中は熱がこもるし、喉は痛いし、鼻も詰まってるし、歩くだけでどんどん気分が沈んでいく。