君に捧げるアイラブユー
「俺、ずっと言ってるよな? のんびりしてたら捕られるぞって」
北見は呆れたみたいにそう言った。その何気ない一言が、今日はいつも以上に胸の奥深くまで沈んでいく。
捕られる。そんな言葉、聞きたくなかった。
だって実際、ありえるんだもん。
東は優しいし、かっこいいし、誰とでも自然に話せるし。好きになる子なんていくらでもいる。
昨日の女の子だって、その一人かもしれない。
東の隣で笑って、優しくされて、それで好きにならないほうがおかしい。私だって、そうだったから。
「……もー、東のことわかんないよ」
ため息混じりに呟く。
ほんと、わかんない。優しいくせに、距離近いくせに、思わせぶりなこと言うくせに、肝心なところは全然見えない。
どこまで本気で、どこまでただの優しさなのか分からない。