君に捧げるアイラブユー



驚いて勢いよく振り返る。そこには、少し息を切らした東が立っていた。



「……っ」



心臓が、どくんって大きく鳴る。東は肩に手を置いたまま、一度俯いて呼吸を整えて、それからゆっくり顔を上げた。そして目が合う。朝ぶりの東。

……かっこいい。口を開いたら絶対「かっこいい……」って漏れそうになって、私は慌てて唇を噛んだ。

危ない危ない。さすがにチョロすぎるでしょ私。ついさっきまで“今回は折れない!”とか決意してたじゃん。

三木に「振り回してやれ!」って言われたばっかじゃん。なのにもう心が秒で東に持っていかれてる。弱すぎる。



「ねえ、西宮。話したいことあるんだけど……なんで、教室にいないの」



東が私の肩からそっと手を離す。少し眉間に皺を寄せながら、困ったみたいにそう言った。



「休み時間もいないし」



その言葉に、一瞬思考が止まった。


……え。今なんて?休み時間も、いないし?

つまりそれって。東、会いに来てくれてたの?私を探して?


さっきまで“来てくれない”“嫌われたかも”って勝手に落ち込んでたのに。東はちゃんと来てくれてたんだ。しかも探してたんだ。そんなの、嬉しいに決まってる。


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