君に捧げるアイラブユー
嬉しすぎて、朝から抱えてた悲しいとか怒ってるとか反省してるとか、全部一気にどこかへ吹き飛びそうになる。だめだ。ほんとにチョロい。自分でも引くくらいチョロい。
でも無理。だって好きな人が、自分を探してくれてたなんて。そんなの嬉しくないわけないじゃん。
「朝のこと、正直に話すから。だから、俺のこと無視しないでよ」
東が少し困ったみたいな顔でそう言った瞬間、胸がぎゅうってなった。
……別に、そんなつもりじゃなかったんだけどな。でも、東からしたら無視されてるって感じたんだ。そう思っただけで、なんだか変に嬉しくなる。
だってそれって、東が私のこと気にしてたってことでしょ?探してくれて、見つからなくて、こうしてわざわざ追いかけてきてくれたってことでしょ?
心臓なんてさっきからずっと壊れそうなくらいうるさい。
「……別に、無視してるつもりはないし」
頑張って平静を装ったけど、声がちょっと震えた。だめだ。東の前だと全然余裕持てない。東はそんな私をじっと見つめている。その視線だけでまた落ち着かなくなる。
見ないでほしい。いや見てほしい。どっち。自分でも分からない。
緊張をごまかしたくて、私は慌てて自販機のほうを向いた。
「えっと……どれにしようかな……」
別に飲みたいものなんて考えてない。ただこのドキドキを誤魔化したかっただけ。