君に捧げるアイラブユー
そんなことを考えているうちに学校へ着いて、昇降口に入った瞬間だった。
私は、自分の目を疑った。
3組の下駄箱の前。
そこにいたのは、東と——昨日の女の子。
並んで立っているその姿を見た瞬間、心臓がどくん、と嫌な音を立てた。
なんで。
一瞬、頭が真っ白になる。
昨日、相合傘してたあの子。東の隣で嬉しそうに笑ってたあの子。なんで今日の朝まで一緒にいるの。昨日だけじゃなかったんだ。
見たくなかった。今、一番見たくない光景だった。
視線を逸らしたいのに逸らせなくて、苦しくて、気づいた時には私は北見の名前を呼んでいた。
「……北見」
自分でも驚くくらい弱い声だった。
「なに?」
北見が振り返る。
いつも通りの顔。いつも通りの声。その目が、まだ東たちに気づいていないのか、それとも気づいていて何も思っていないのか、分からない。