君に捧げるアイラブユー
アイドル雑誌ばっかり見てないで、そろそろ失恋未遂中の友達を慰める時間じゃない?
そんな心の声まで読んだみたいに、三木はあからさまにげんなりした顔をした。
「どうせ、“東が会いに来ない〜”とかでしょ?」
「そうだけど、そうじゃないっ」
即答されて悔しい。いや、たしかに東のことなんだけど。でも今日はもっと複雑で、もっとぐちゃぐちゃで、私の情緒が完全に終わってる。
「なに?なんかあったの?」
面倒くさそうに言いながらも、ちゃんと雑誌を閉じてくれる三木は優しい。
こういうところ、本当に好き。持つべきものは北見ではなく圧倒的三木。
私は机に頬を押しつけながら、昨日の放課後からの出来事をぽつぽつ話し始めた。
「昨日大雨だったでしょ?帰るときに昇降口で東に会ってさ……」
「うん。それで相合傘して帰ったんだ?」
「そう。私じゃなくて、クラスの女の子とね……」
「……東が?クラスの女子と?」