君に捧げるアイラブユー



思い出しただけで泣きそうになる。東はその子に傘を傾けながら歩いてた。あんなの優しい東そのもので、だからこそ余計につらかった。



「東は私に気づいてなくてそのまま帰っちゃって、悲しくて悲しくて」

「うんうん」

「それで今日の朝、下駄箱に東と昨日の女の子がいてさ〜……」

「鉢合わせちゃったんだ?」

「そうなの……」



思い出した瞬間また胃がきゅうって縮む。



朝から心臓に悪すぎた。下駄箱で見た瞬間、“あ、終わったかも”って思った。


東の隣にその子がいる光景が自然すぎて、私だけ場違いみたいに思えてしまった。



「しかも、なんでか東が機嫌悪くて。てっきりその子と教室行くんだと思ったら、私と行くとか言い出して……北見は気を利かせたのか先に行っちゃうし……」

「うん……北見もいたの?というか、今のところ怒る要素一個もないんだけど……?」

「北見とはたまたま一緒になったの」


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