君に捧げるアイラブユー



「朝からかっこいい~……って、」

「話しかけられてるね」



三木の言葉通り、東の横には女の子が二人。楽しそうに話しながら歩いている。



「手とか、振らなくていーの?」

「女子に囲まれてる東に?」



同じクラスだったら、なんてことを何度思ったか分からない。今みたいに、遠くから眺めるだけじゃなくて、もっと自然に隣にいられたらいいのにって、そんなことばかり考えてしまう。



「やきもち焼かないの?」

「焼くよ!めちゃくちゃ焼くよ!最近、自分が面倒くさいやつだって十分理解したところだし!」



あの相合傘の一件以来、東が私の知らないところで、私の知らない女の子と普通に関わっているという当たり前の現実を、ちゃんと目の前に突きつけられるようになってしまった。



「でも、私が好きになった東は、あの東だから」



面倒くさい。本当に面倒くさい。恋ってこんなに厄介だったんだって、今さら知ってしまった。

私だけを見てほしいのに、東には東のままでいてほしいなんて、矛盾した願いばかり増えていく。

じーっと二階から校門の方を見つめていると、不意に東が顔を上げた。


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