君に捧げるアイラブユー
いや、でも。振り回すって言っても。
東が話しかけてくれなかったらどうするの?というか、そんな駆け引きみたいなの私には無理だ。
絶対顔見た瞬間許しちゃう。だって好きだし。
東に「悪かった」なんて言われたら、多分三秒で機嫌直る。チョロすぎる自覚はある。
「まあ、なんとなく東が機嫌悪い理由も想像つくけどね」
三木がぼそっと呟いた。その瞬間、私は勢いよく顔を上げた。
「えっ!?なに!?教えてよ!?」
食い気味で聞いたのに、三木はニヤニヤするだけで教えてくれない。
なんで!?そこ一番大事なんだけど!?
東が不機嫌だった理由、それが分かったら私だって少しは安心できるのに。むしろそこ分からないからずっともやもやしてるのに。
でもそのとき、ふいに今朝の北見の言葉を思い出した。
『それより、こうやって本人に聞かないのが、あいつは多分一番嫌がると思うけど』