君に捧げるアイラブユー



でも……。でも、だって。東は教えてくれないじゃん。


聞いても「別に」みたいな顔するし、はぐらかすし、何考えてるか全然分かんないし。私ばっかり必死みたいで、恥ずかしくなる。だから怖いのだ。


もしちゃんと聞いて、また、『西宮には、言っても分かんないよ』って言われたら。

今度こそ、立ち直れない。



………でも、このままじゃ嫌だとも思う。


東のことで勝手に振り回されて、勝手に落ち込んで、それで終わるのは嫌。もっとちゃんと向き合いたい。



「こうなったら、三木のいう通り……今回は私は折れないんだから!」



勢いだけで宣言すると、三木が「その意気!」と満足そうに頷いた。


そうだ。今回は私からは行かない。


東が悪い!


あんな意味深な態度ばっかり取るから!期待させるようなことするから!



だから少しくらい困ればいいんだ。私がどれだけ振り回されてるか、東も思い知ればいい。



……そう、思っていたのに。


< 132 / 355 >

この作品をシェア

pagetop