君に捧げるアイラブユー



三木には感謝しないと。炭酸好きだったっけ。

いや、でも授業中げっぷ我慢して苦しんでたことあったな。


じゃあミルクティー?いや甘すぎるって言ってたような――



そんなふうに自販機の前でうだうだ考えていた、そのときだった。


コツ、コツ、と聞き覚えのある足音が近づいてくる。


反射的に胸が跳ねた、次の瞬間、肩にふっと重みが乗った。



「西宮……!」



驚いて勢いよく振り返る。そこには、少し息を切らした東が立っていた。



「……っ」



心臓が、どくんって大きく鳴る。東は肩に手を置いたまま、一度俯いて呼吸を整えて、それからゆっくり顔を上げた。


そして目が合う。朝ぶりの東。


……かっこいい。口を開いたら絶対「かっこいい……」って漏れそうになって、私は慌てて唇を噛んだ。


危ない危ない。さすがにチョロすぎるでしょ私。ついさっきまで“今回は折れない!”とか決意してたじゃん。



三木に「振り回してやれ!」って言われたばっかじゃん。なのにもう心が秒で東に持っていかれてる。弱すぎる。



「ねえ、西宮。話したいことあるんだけど……なんで、教室にいないの」


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