君に捧げるアイラブユー
東が私の肩からそっと手を離す。少し眉間に皺を寄せながら、困ったみたいにそう言った。
「休み時間もいないし」
その言葉に、一瞬思考が止まった。
……え。今なんて?休み時間も、いないし?
つまりそれって。東、会いに来てくれてたの?私を探して?
さっきまで“来てくれない”“嫌われたかも”って勝手に落ち込んでたのに。東はちゃんと来てくれてたんだ。しかも探してたんだ。そんなの、嬉しいに決まってる。
嬉しすぎて、朝から抱えてた悲しいとか怒ってるとか反省してるとか、全部一気にどこかへ吹き飛びそうになる。
だめだ。ほんとにチョロい。自分でも引くくらいチョロい。
でも無理。だって好きな人が、自分を探してくれてたなんて。そんなの嬉しくないわけないじゃん。
「朝のこと、正直に話すから。だから、俺のこと無視しないでよ」
東が少し困ったみたいな顔でそう言った瞬間、胸がぎゅうってなった。