君に捧げるアイラブユー



「東、おつかれ〜」



必死に平静を装う。

普通に!自然に!いつも通り!
東を見た瞬間から頭の中が真っ白になったことなんてバレないように!



「西宮、まだここにいるの?遅くない?」

「ふふふ、東を待ってたの」



冗談っぽく言うけれど、本当は冗談じゃない。本当に待っていた。東に会いたくて、少しでも近くを歩きたくて、そのためにわざとゆっくり登っていた。

でもそんな本音を言えるはずもなくて、いつもみたいに笑いながら誤魔化してしまう。



「そーなんだ」



東もいつも通り軽く笑うだけ。本気には受け取っていない。たぶん冗談だと思っている。

……まあ、そうだよね。

もし本気で受け取られたら、それはそれで困る。困るけど。

でも少しくらい期待してしまう自分もいる。もしかしてって。でもそんな都合のいいことあるわけない。これもいつも通り。私だけが勝手にドキドキして、東は普通。いつも通りの関係。


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