君に捧げるアイラブユー
――え?今なんて言った?一緒に行こう?班に入れて?東が?私たちの班に?
さっきまで近くを歩けたらいいなって思っていただけなのに、まさか向こうからそんなことを言われるなんて思ってもいなかった。
これは夢?いや、現実?
ど、ど、どうしよう。どうしようどうしようどうしよう!?
こんなの断る理由なんて一つもない。むしろ今すぐ「いいよ!」って言いたい。東と一緒に山を登れるなんて。東と一緒にゴミを拾えるなんて。東と一緒にカレーを作れるなんて。
そんなの最高じゃないか!
「い、いい――」
言いかけたその瞬間だった。
「汀〜!待ってよ〜!」
後ろから飛んできた明るい声に、私の言葉はかき消された。思わず振り返る。山道を駆け上がってくる女の子。その姿を見た瞬間、私は思わず息を呑んだ。
南野凛音。
2年生で知らない人はいないくらい有名な女の子。アイドルみたいに可愛くて、男子からも女子からも人気がある。
大きな瞳に、さらさらの髪。笑うだけで周りが明るくなるような、そんな存在。
正直、同じ人間とは思えないくらい可愛い。