君に捧げるアイラブユー



三木のほうを見ると、三木も同じ顔をしていた。私たちは無言で顔を見合わせる。

何これ。どういう関係?



「ねえ、汀。この人誰?」



南野さんが私を見て首を傾げた。

可愛い!悔しいくらい可愛い!同性の私でも見惚れてしまうくらい可愛い!



「西宮。てか、離して」



東が即答して、そして南野さんの肩を押して距離を取ろうとする。その手つきは驚くほど容赦がなかった。



「えー」

「離して」

「やだ」

「無理」



東が北見みたいになっている……。こんな東、初めて見た。


東って基本的に優しい。誰に対しても優しい。頼まれたら断れないし、面倒見もいい。だから男女問わず人気がある。でも今の東は違った。露骨に嫌そうな顔をしている。こんな表情、見たことがない。


保健室で私が押し倒してしまったときだって、東は怒らなかった(注意はされたけど)。
松葉杖になったときだって支えてくれた。

でも、今目の前にいる東は、明らかに拒絶している。


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