君に捧げるアイラブユー



すぐにやってきた放課後は、さっきまでの授業が嘘みたいに一瞬で切り替わったみたいで、チャイムの音が鳴った瞬間から心臓のリズムだけが別の生き物みたいにうるさくなっていた。


まだ何も起きてないのに、もう緊張してるのが自分でも分かる。


三木には「部活行ってくるね〜頑張って〜」みたいな軽いノリで流されて、とにかく気づいたら一人で昇降口に立っていた。



教室まで迎えに行くって言われたときは、一瞬ほんとにそれでいいのかなって思ったけど、さすがにそれは違う気がした。


東と一緒に教室から出てくるとか、そんなの絶対に無理だ。

視線が集まるとかそういう問題じゃなくて、私の心が耐えられない。



だから「ここでいい」って言ったのに、その選択が正しかったのかどうかも分からなくなって、結局また同じところをぐるぐるしてる。



私は壁に背中を預けて、落ち着かない指先で髪の毛をくるくるといじる。


意味もなく結んでみたりほどいてみたりして、動かしてないと心臓の音に意識が全部持っていかれそうだった。



ねえ東、今なにしてるの。ほんとに来るのかな。


来るって言ったのに来なかったらどうしようとか、そんな最悪の想像まで勝手に浮かんでくるのが嫌になる。


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