君に捧げるアイラブユー
「み、三木!行こっ!」
気付けば私は三木の腕を掴んでいた。
「ちょっと、すぐり、速い!」
後ろから聞こえる声も無視して、私は半ば逃げるように山道を登る。
なにあれ。なにあれなにあれなにあれ!?
どういうこと?なんで睨まれたの!?
南野さんは東のなに!?
「南野さんって、東と北見と同中らしいよ」
隣を歩く三木が思い出したように言う。
「そ、そうなんだ……」
同じ中学。その言葉に少し納得しかける。だから距離が近いのかもしれない。昔からの友達なら、あれくらい普通なのかもしれない。
でも、それだけじゃない気がする。あの腕へのしがみつき方も、東を呼ぶ声も、私を見る目も。どう考えても普通の友達には見えなかった。
私は少し迷ったあと、小さく呟く。
「……東のこと好きだったりするのかな?」