君に捧げるアイラブユー



「すぐり、大丈夫?」



三木が心配そうに聞いてくる。



「ん?大丈夫、大丈夫!」



私は慌てて笑顔を作る。

でも全然大丈夫じゃない。本当はさっきから頭の中がぐちゃぐちゃだった。

南野さんが東の腕にしがみついていた光景が離れない。あんなふうに自然に触れられる関係。あんなふうに名前を呼べる関係。

そして何より引っかかるのは東の態度だった。

確かに嫌そうだった。大きなため息もついていた。でも、本当に嫌な相手を見る顔ではなかった気もする。慣れていた。あまりにも自然だった。まるで昔から何度も繰り返してきたみたいに。


「離して」と言いながらも、どこか諦めているような。長い付き合いだからこその空気みたいなものがあった。それが胸に刺さる。


私の知らない東。私が見たことのない東。私が入り込めない時間を共有してきた相手。そう思うと苦しくなる。

好きだから。結局それだけだ。好きだから気になる。好きだから苦しい。好きだから、東の隣にいる人を見て勝手に落ち込んでしまう。


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