君に捧げるアイラブユー
気づいたときにはもう、そっちに目がいっていた。
北見の隣にいることが多いはずなのに、私の記憶に残るのはいつも東の方だった。
もともと、東の顔は私の“タイプ”のど真ん中に刺さっていた。
派手すぎないのに目を引く、整っているのに近寄りがたくない、その絶妙なバランス。
それに加えて、ギラギラしていないところがよかった。
自分を大きく見せようとしない感じとか、余裕があるのに嫌味がないところとか、そういう細かい部分が、じわじわと効いてくるタイプだった。
『東くんて、いつも北見くんと一緒にいるよね』
そんなふうに周りの女子が話しているのを聞いたことがある。
でも私からすると、それは少し違って見えていた。
東が北見にくっついているというより、むしろ逆で、北見のほうが東の隣にいることを選んでいるように見えた。
離れないのは東じゃなくて北見のほう。そんなふうに感じていた。