君に捧げるアイラブユー



「私が、何気なく言ったことも全部……覚えてくれてるんだよ、東は」



三木は、ふーんと興味なさそうに窓の外へ視線を流した。聞き出したのは自分のくせに、その反応はあまりにも薄い。



「それも、自販機だっけ?」

「そうそう、三木よく覚えてるね」



あの出来事は一年の夏頃だったと思う。


まだクラスの空気にも慣れきっていない頃で、私はただなんとなく学校生活を過ごしていた。そんな時、偶然渡り廊下の自販機で東と一緒になった。



『西宮は、これでしょ』



そう言って東が指さしたのは、カルピスソーダだった。



『え!?なんで分かるの?』



思わず素で驚いた私に、東は当たり前みたいな顔で続ける。



『前、言ってたの覚えてない?苦手なのは、これでしょ』

『すごい!なんで覚えてるの?』


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