君に捧げるアイラブユー
「あ、東だよ、すぐり」
「ん?」
三木の声に顔を上げると、自然と視線が校門へ向かう。
ちょうど今、東が校門を通って登校してくるところだった。その瞬間、胸の奥が勝手に反応する。
「朝からかっこいい~……って、」
「話しかけられてるね」
三木の言葉通り、東の横には女の子が二人。楽しそうに話しながら歩いている。
「手とか、振らなくていーの?」
「女子に囲まれてる東に?」
同じクラスだったら、なんてことを何度思ったか分からない。
今みたいに、遠くから眺めるだけじゃなくて、もっと自然に隣にいられたらいいのにって、そんなことばかり考えてしまう。
「やきもち焼かないの?」
「焼くよ!めちゃくちゃ焼くよ!最近、自分が面倒くさいやつだって十分理解したところだし!」
あの相合傘の一件以来、東が私の知らないところで、私の知らない女の子と普通に関わっているという当たり前の現実を、ちゃんと目の前に突きつけられるようになってしまった。