君に捧げるアイラブユー
告白して傷付くのが怖かった。振られるのが怖かった。東に嫌われるのが怖かった。今の関係が壊れるのが怖かった。
だから諦めようとしていた。最初から無理だったことにしようとしていた。
だけど……そんな私を見て、何年も東を好きでい続けた南野さんは怒っている。
「諦める、とかっ……そんな簡単に言わないでよっ……!」
南野さんの肩が震える。泣きながら、苦しそうに、それでもまっすぐ私を見つめて。
「だったら私にちょうだいよっ……!」
その言葉を聞いた瞬間。 胸の奥がぐしゃりと潰れた気がした。
ああ。 そうだ。本当にその通りだ。
私なんかより、南野さんのほうがずっと苦しかった、ずっと頑張っていた。
二度も振られて、その度に傷付いて、それでも東を好きでいた。
私はどうだった?
告白すらしていない。気持ちを伝えてもいない。勝手に傷付いて、勝手に嫉妬して、勝手に諦めようとして。
ただ安全な場所に立っていただけだ。同じ土俵にすら上がっていない。
なのに、一丁前に苦しい顔だけして、一丁前に恋しているつもりになって。
何してるんだろう……本当に。私は何をしていたんだろう。