君に捧げるアイラブユー
教室に戻ると、三木が心配そうな顔ですぐに私のもとへ駆け寄ってきてくれた。
ずっと落ち着かずに待っていてくれたのか、私の姿を見つけた瞬間に席を立っていた。
……心配させちゃったんだな。
そう思った瞬間、また泣きそうになった。
たぶん目も少し腫れている。いや、少しどころじゃないかもしれない。階段で泣いたあと、必死に涙は拭いたけれど、鏡を見たわけじゃない。自分でも分かるくらい目の周りが熱いし、きっと酷い顔をしている。
「すぐり、何か意地悪されたりした!?」
三木は私の肩を掴みそうな勢いで顔を覗き込んでくる。その声には本気の心配が滲んでいて、思わず苦笑してしまった。
「大丈夫だよ、そういうのじゃないよー」
なるべく明るく言ったつもりだった。でも自分で聞いても分かる。全然明るくない。声が弱々しい。たぶん誤魔化せていない。
案の定、三木は納得していない顔をしていた。
でもそれ以上は何も聞かなかった。そういうところが三木らしい。
無理に聞き出したりしない。私が話したくなるまで待ってくれる。だから余計に申し訳なくなる。きっとものすごく心配しているはずなのに。あの遠足の日からずっとだ。