君に捧げるアイラブユー
君に捧げる
あれから数日が経った。
まだ、東に告白はできていない。
だって……だって……!
「すぐりさ~、気づいたら夏休みに入ってそうだよね」
「うぅっ……東がかっこよすぎて、告白どころじゃないっ!」
思わず机に突っ伏しそうになりながら叫ぶと、隣で三木が深いため息をついた。
「もう何回目?このやりとり」
呆れ半分、心配半分みたいなその声に、私は小さく唇を尖らせる。
だって本当にそうなのだ。東の顔を見るたびに思考が全部飛ぶ。声を聞くだけで心臓が変な跳ね方をする。視線が合った瞬間にはもう何も考えられなくなる。
告白どころか、普通に会話するだけで精一杯になる。むしろ以前より好きが増してしまっている気がする。
あの数日の決意はどこへ行ったんだろうと自分でも思うけれど、東を前にすると全部どこかへ消えてしまう。
「もう、早く次の授業の準備しな」
「も~っ、分かってるよっ」
三木に背中を押されるようにして、私はしぶしぶ立ち上がる。
次の授業は数学か。正直、内容なんて頭に入る気がしない。