君に捧げるアイラブユー



放課後。すぐにその時間はやってきた。

さっきまで教室に漂っていたざわざわとした空気が少しずつ消えていって、廊下には帰り支度をする生徒たちの足音だけが残っている。

私はロッカーの前に立ったまま、何度目か分からない深呼吸をする。

吸って、吐いて、落ち着いて。って、そもそも何回やってるんだろうこれ。意味あるのかな。

三木に告白することを伝えた時、ファイティン!って部活みたいなテンションで応援されたのを思い出して、少しだけ笑いそうになる。


胸の奥がずっとそわそわしている。落ち着かない。

東、まだかな。早く来てほしいような、来てほしくないような、よく分からない気持ちがぐるぐる回る。



「西宮」



名前を呼ばれて、びくっと肩が跳ねる。反射的に顔を上げると、そこに東が立っていた。現代文の教科書を片手に持って、軽く手を振っている。



「おつかれ、東」

「おつかれ」


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